B妙見様

 妙見寺地区の南方で山形市街地を一望できる
山頂にお妙見さまが祭られている。
 天竺まがた国の千歳王子が熊野権現を日本国の
紀州那智に渡来させるとき、能見大臣良高が自分の
守り本尊である妙見菩薩を取り出して祈ったところ、本尊から光明が稲妻のようにきらめき、五色の雲が
たなびいて虚空にのぼり、火焔の鎧を身にまとった
七つの星を引き連れて現れ外道どもを追い払った
という。

 その子孫の兄弟は源義経の家来となり平家を討伐したが、義経が頼朝に追われて奥州平泉に下ると
き、兄三郎は弟六郎に守り本尊の妙見菩薩を譲り
渡し義経の伴をさせた。
 
 衣川の戦に敗れ、討ち死にするが生前に子供の
鈴木源治重基に本尊の妙見菩薩と大国安堵の書付
を渡して姥とともに山原村(現在の妙見寺)に落ちの
びさせた。
現妙見堂は1673年から造作、1700年に建立
妙見院のご祈祷