33 薬師如来堂

 新山延福寺のお薬師さまは長禄二年(1458)
山形城主斯波頼宗の祈願所として薬師寺を建立
し、別当の延福寺に新山村の領地107石を寺領
として与えたと伝えられる。
 本尊は薬壷を持った薬師瑠璃光如来で、特に
眼病には霊験新たなこととて村人は勿論、近郷
近在からも厚く崇敬されたという。
 新山村は何時ごろに開けたものか明らかではないものの、古くは大同年間(806〜809)に荷山と称し、す
でに七軒の民家があったという。
 古来から笹谷街道沿いにあることとて、大凡一千年
以上を経ているものと考えられる。
最近まであった住居と馬小屋とを、一緒にした
曲屋(まがりや)も現在は皆無となった。